昨日実際にあったこと
珈琲美味しい~
それブラックでよく飲めるね苦くない?
どんな感じの苦さ?
そうね~
(ぽわんぽわんぽわん・・・)
ハトクマ珈琲劇場

「〇〇さん 好きな人いる?」
僕は冗談っぽく同僚に聞いてみる
今年23になった彼女はちょっと困ったような笑顔で答える
「うん・・・Y先輩」
隣の部署にいる細目の彼を思い浮かべる。Y先輩は普段から笑顔は絶やさず、誰とでも仲がいい。上司からの信頼も厚く、私たちも話しやすい理想の先輩だ
同僚はゆっくり話し始める
先月仕事のミスをした際にY先輩に助けてもらった時のことを
お礼をしようと気持ちが重くならないプレゼントは何がいいかと
たぶん、先輩には彼女がいるから
自分の気持ちは伝えないでおこうとしていること。
(先輩は女性からの誘いを知る限りすべて断っているらしい)
え、なにこのポエム
まだ続く?
もうちょっと
彼女が話し終わった後、僕はさっき淹れたコーヒーを差し出した
「ねえ、このコーヒー苦いよ」
いつも同僚には休憩中にコーヒーを差し入れていた
会社近くの喫茶店で購入したブレンドコーヒー
ミルク1杯角砂糖1個、内容は何も変わっていない
「そうだね、ごめん甘くなかったね」
僕は少し困った顔でそう答えた
「・・・本当、苦いよ」
どこか諦めた笑顔で彼女は僕に語りかける
「本当に苦いね、ごめん」
僕も彼女と全く同じ笑顔で答える
そう、本当に苦かった
僕も彼女も全く同じ気持ちだったから
って苦さかな?(どや顔)
ちょっとじゃないし!!!!
結局コーヒーの苦さわかんないし!!!!
うぜええ!!!!!!